過去ログ - 傭兵「死ぬだけの簡単なお仕事です……?」
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600:1 ◆smf.0Bn91U[saga]
2013/04/29(月) 01:38:43.55 ID:LQztpkmP0
姫「……傭兵さまのことを好きなヤツが、傭兵さまをさらに不幸にするようなことを提案をするのはおかしい……」

姫「そう、言いたいのでしょう? 神官さまは」


神官「…………」


姫「……本当は神官さまも、気付いていらしたのでしょう?」

姫「傭兵さまが“自分のために不幸なフリを続けてくれているだけに過ぎない”と」

姫「そしてあなたも、傭兵さまに本当の辛い目に遭わせたくないから気付いていないフリをしているだけ」

姫「本当は、信頼され始めて、辛くなる傭兵さまから離すために、わたくし達の前から傭兵さまを連れ去ったのでしょう?」


神官「……俺が、そんなお人よしに見えるのか……?」


姫「正直、見えません」

姫「ですが、傭兵さまが大好きだといった方です」

姫「自分の身を犠牲にしてまで、あなたを生かし続けようとした方です」

姫「そんな方が……本当に傭兵さまを不幸にしたいと思えるかと問われると……ちょっとおかしいなと、思っただけです」


神官「…………」


姫「最初、傭兵さまを連れ去られたときは、神官さまのことを酷い人だと思っていました」

姫「ですが、わたくしの大好きな傭兵さまが大好きと言った方が、本当に傭兵さまの不幸のために、こんなことをしたのかと、一年ほど経ってから疑問に思いました」

姫「それまでは本当、酷い人だと思い続けていましたが……」


姫「……たぶん、神官さまも最初はそうだったのでしょう」

姫「本当に、生きる希望を傭兵さまに殺されたときは、傭兵さまを恨んで、傭兵さまの不幸を望んでいたのだと思います」

姫「それが無ければきっと、傭兵さまの言っていた通り、本当に死んでいたのだと思います」


神官「……………………」


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