876:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/04(水) 18:48:30.59 ID:COvOtdKNo
【電車内】
<ドアが閉まります。ご注意ください
<ピュルルウゥゥルルウウッッ!!
<ドシュー…
男(あちゃー、帰宅ラッシュに巻き込まれたか…仕方ないよな。これに乗らないと、15分待ちぼうけだしな)
淫魔(満員電車……それは私が嫌いなもの。普段ならこれには乗らずに鈍行で帰る。でも最近、ちょっとだけこの空間に感謝している)
淫魔「……」
男「……」
淫魔(私の前方で、外の景色を眺めている男…全く、少しくらい彼女に構ってくれてもいいようなものを。こういう時は、私が先手だ)
淫魔「……」ギュウゥ…
男「!!」
男(きゃっ、痴漢!!)
淫魔「……ぎゅー…」
淫魔(わざと声に出しながら、わざと男に寄りかかる。片腕を男の胸に回し、顎を男の肩に載せる)
男(じゃない!痴女だ!!痴女がいる!)
淫魔「もう真っ暗だぞ。何か面白いものでも見えるのか?」ボソッ
男「…先輩。人の目ってものが」ヒソッ
淫魔「ここは上手い具合に死角だからな。私もたまーにだが、ここで"被害"にあってた。……まあ、連中がここに現れることは二度と無いだろう」ボソッ
男「……!」ゾッ
男(…いや、痴漢には当然の報いなんだろうけど…何されたんだろ。同じ男としてその点だけは同情するよ……)ゾクッ
淫魔「という訳だから、安心して弄られておけ」ギュウゥ…
男(窓ガラスに映る先輩が嬉しそうな顔をしている。いつもならこの表情を見ただけで俺まで嬉しくなるのだけど、今は素直に喜べない)
淫魔「はあ…ずっとこうしたかった……思いっきり抱きつけないのが残念だなー…」スリスリ
男(そう言う先輩の片手は鞄で塞がっている。一つのストラップも付いていない、シンプルな革の手提げ鞄。嫌味なく先輩に似合っている)
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