7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/20(水) 07:03:19.85 ID:JgG2c98Wo
オーディション会場に着いたアタシは驚いた。
静まり返った控室、素人とは思えない女の子達。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/20(水) 07:06:19.31 ID:JgG2c98Wo
「あなたのアピールポイントを教えてください」
「はいっ!どんな事でも努力で乗り越える事です!」
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2013/03/20(水) 07:12:00.79 ID:JgG2c98Wo
『先日のオーディションの結果ですが、誠に残念ながら今回はご縁が無かったという事で……』
『はい、ありがとうございました……』
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/20(水) 07:14:40.07 ID:JgG2c98Wo
「はぁ……」
晩御飯を買った帰り道に深く響くため息。
最近は少し増えてきた気がする。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/20(水) 07:17:05.25 ID:JgG2c98Wo
「今日は暖かいな……」
11月とはいえ東京は青森に比べると大分と暖かい。
必要以上に厚着をしてしまう習慣が抜けずに少し暑く感じる。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/20(水) 07:19:44.07 ID:JgG2c98Wo
「いえ、財布。落としてましたよ」
慌ててポケットを弄るとそこにはあるはずの財布が無い。
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2013/03/20(水) 07:22:00.75 ID:JgG2c98Wo
「へぇー、青森から上京してきたんだ?」
アタシは自分の身の上をありったけ話した。
男の人は何も言わずに黙って聞いていてくれる。
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2013/03/20(水) 07:24:30.63 ID:JgG2c98Wo
「じゃあ、俺はそろそろ行くとするよ」
気がつけば話し始めて1時間を過ぎようとしていた。
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2013/03/20(水) 07:26:43.31 ID:JgG2c98Wo
数日後、アタシは再びオーディション会場に来ていた。
今日も天気は悪く一日曇りみたい。
見上げると東京にきてから何度も見ている灰色の空が広がっていた。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/20(水) 07:28:25.99 ID:JgG2c98Wo
「本日はオーディションを受けに来て頂きありがとうございます」
「…………」
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2013/03/20(水) 07:30:10.42 ID:JgG2c98Wo
「では、ダンスか歌か何かアピールをしてもらえるかな?」
瞬間、身体が強張る。
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