208:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/14(日) 01:18:40.98 ID:ytG+U1LXo
  
 工藤忍さん、そろそろ準備お願いします! 
  
 「はいっ!」 
  
209:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/14(日) 01:22:18.19 ID:ytG+U1LXo
  
 ステージに向かって走り出す 
  
 途端、見計らったように雪が降り始める 
  
210:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/14(日) 01:23:21.27 ID:ytG+U1LXo
  
 冷たい空気を吸い込み気持ちを入れ替える 
  
 今ではすっかり耳に焼きついたメロディが流れ始める 
  
211:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/14(日) 01:24:34.89 ID:ytG+U1LXo
  
 凍える冬の寒さに負けないよう力強く歌う 
  
 静かな曲のせいか、ファンの歓声は聞こえない 
  
212:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/14(日) 01:25:36.06 ID:ytG+U1LXo
  
 あの日、アイドルに憧れていた少女は 
 今のアタシを見てどう思うだろうか? 
  
 素敵なアイドルだと思ってくれるかな? 
213:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/14(日) 01:26:19.03 ID:ytG+U1LXo
  
 歌おう 
  
 アタシの事を応援してくれている友達のために 
  
214:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/14(日) 01:26:57.90 ID:ytG+U1LXo
  
 曲が終わる 
  
 スッ……とアタシはマイクを下ろす 
  
215:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/14(日) 01:27:39.48 ID:ytG+U1LXo
  
 ワァァァァァァ!!! 
  
 「!?」 
  
216:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/14(日) 01:28:15.15 ID:ytG+U1LXo
  
 慌てて舞台裏に居るPさんの方を振り返る 
  
 すると、Pさんは笑顔でお客さんの方を指さしていた 
  
217:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/14(日) 01:29:49.61 ID:ytG+U1LXo
  
 「お帰り、素晴らしいステージだったよ忍!」 
  
 「忍ちん! 良かったじゃん!」 
  
218:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/14(日) 01:30:55.21 ID:ytG+U1LXo
  
 「Pさん……」 
  
 「どうしたんだ?」 
  
219:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/14(日) 01:36:09.94 ID:ytG+U1LXo
  
 まだライブが続いている会場 
  
 アタシはPさんと二人で 
 会場から少し離れた自動販売機前で休憩していた 
220:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/14(日) 01:38:45.69 ID:ytG+U1LXo
  
 「そういえば初めて会った時もこんな風にお喋りしてたね」 
  
 「確かにそうだな、あの時は本当に偶然だったけどな」 
  
221:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/14(日) 01:45:09.85 ID:ytG+U1LXo
  
 「……財布、拾ってやった時があったろ?」 
  
 「う、うん……」 
  
222:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/14(日) 01:47:02.14 ID:ytG+U1LXo
  
 「ほらっ、これで全部揃ったんじゃないか?」 
  
 そう言ってPさんから手渡されたのは 
 缶コーヒーのおまけについていた飛行機のミニチュア 
223:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/14(日) 01:56:27.12 ID:ytG+U1LXo
  
 「雪、結構降ってるな」 
  
 Pさんが寒そうにぼやく 
 相変わらず寒いのは苦手みたいだ 
224:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/14(日) 01:57:56.53 ID:ytG+U1LXo
  
 降り続ける雪が優しく二人に降り積もる 
  
 こんな風に雪の中に一緒に居る事は多かったな 
  
225:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/04/14(日) 01:59:46.12 ID:ytG+U1LXo
  
 ここまで読んで下さった方、本当にありがとうございます 
  
 これでこの話はおしまいになります 
  
226:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/04/14(日) 02:30:28.71 ID:66PkIqIJo
 おつおつ 
 終わってしまったか…良きものでした 
227:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/04/14(日) 08:12:18.71 ID:QCupGxtao
 おつでした 
 楽しませてもらいありがとうございます 
  
228:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/04/15(月) 13:42:18.42 ID:5TwEr2SLo
 読み終わったが、なんともいい感じで終わったな 
 Pとのイチャラブじゃなくて、しっかりとプロデューサーとアイドルとしての信頼関係が書かれてて良かった 
  
 またなにか書いて欲しいな 
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