過去ログ - 少年「だーれだ」少女「だれでもいいよ」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/20(水) 17:30:33.33 ID:E9dxOSwkO
少年「うっそだー」

少女「ほんと」

少年「うっそだー」

少女「うそじゃない」

少年「うー。今日は特に寒いよね。ホワイトクリスマスも近いかな」

少女「はぐらかさないで」

少年「あ、よく見ると可愛い顔してるね」

少女「……」

少年「照れた!」

少女「……」ペチッ

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/20(水) 17:33:34.75 ID:E9dxOSwkO
少年「可愛らしい音が鳴りましたね」

少女「だれなの」

少年「ひどいなー。クラスメートじゃん。昨日落としもの拾ってあげたじゃん」
以下略



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2013/03/20(水) 17:34:36.96 ID:E9dxOSwkO
少年「だってさ。読みたくなるでしょ。あんなの」

少女「ならない」

少年「俺はなったの。そして君のことが知りたくなった」
以下略



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2013/03/20(水) 17:39:03.26 ID:E9dxOSwkO
『初恋』


少年「だーれだ」

以下略



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2013/03/20(水) 17:43:05.26 ID:E9dxOSwkO
少年「本当に好きで、大好きで。俺は授業中にずっとラブレターを書いてた」

少年「大学ノートの一番後ろのページ。誰も俺を振り返らないよう、音を立てずに紙を破って……」

少年「今日は雨だね、とか。そんな彼女も知ってること。何でもないことを書いたりしてさ」
以下略



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2013/03/20(水) 17:45:03.34 ID:E9dxOSwkO
少女「なんで」

少年「勘だよ。でも、 不確かなものじゃない。彼女は読み終えてから、窓際の方を見たんだ」

少年「俺は彼女の後ろ姿を見て、彼女は窓の外をずーっと眺めている男子の後ろ姿を見てた」
以下略



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2013/03/20(水) 17:53:10.82 ID:E9dxOSwkO
『石投げ』


少年「だーれだ」

以下略



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2013/03/20(水) 17:56:14.96 ID:E9dxOSwkO
少年「あいつら、可愛いね」

少年「俺も石投げしてたなあ」

少年「『どこまで遠くへ飛ばせるか』なんて。競い合ったのはいつだったっけ」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/20(水) 17:58:11.18 ID:E9dxOSwkO
少女「……」

少年「泣かないでよ。意地悪してごめん」

少年「俺さ、自分勝手なんだ」
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/20(水) 18:18:46.53 ID:E9dxOSwkO
『出席簿』


少年「だーれだ」

以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/20(水) 18:43:12.25 ID:E9dxOSwkO
少年「みんな君に大注目だったね。あの後、担任にはうんと怒られたけど」

少年「あ、俺さ。出席簿の名前を指差してたんだけど、君の席からでも見えてた?」

少女「……」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/20(水) 18:44:43.10 ID:E9dxOSwkO
少年「人はさ、自分に優しい人には優しくするし」

少年「自分に楽しく接してくれる人には、楽しく話すんだよ」

少年「君は誰かに優しくしたいと思わない?」
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/20(水) 18:45:38.25 ID:E9dxOSwkO
少年「おっとー。ちょっぴりグサっときたー」

少年「いや、でもさ。むしろ説得力あるでしょ? 俺の初恋は、ラブレターを渡さなかったから叶わなかったのかもしれない」

少年「君はそんな俺を見習って、このノートを皆に見せればいい」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/20(水) 20:29:56.53 ID:oDvJ7l5p0
『ポケット』


少年「だーれだ」

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/20(水) 20:31:50.70 ID:oDvJ7l5p0
少年「そういえば、走って転ぶことも無くなったなあって」

少年「君はある?」

少女「……」
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/20(水) 21:01:01.99 ID:oDvJ7l5p0
少女「人それぞれ、ちがうんじゃない」

少年「そうだね」

少女「わたしは、おとしてない」
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/20(水) 21:01:56.98 ID:oDvJ7l5p0
少年「落とすのも、転ぶのも、本当に辛いよ」

少女「……」

少年「走っても転ばない人になりたいなって、思ってたよ」
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/20(水) 23:25:39.26 ID:oDvJ7l5p0
『歌』


少年「だーれだっ。だれだ。だーれだっ」

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/20(水) 23:26:57.24 ID:oDvJ7l5p0
少年「君は歌詞を書いてるよね」

少女「……」

少年「睨まないでよ。ノートを落とした君が悪いって」
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/20(水) 23:27:51.54 ID:oDvJ7l5p0
少女「『共感してもらいたい』なんて下心で書いた詞に、おもわくどおり共感されたって、むなしいだけ」

少年「うん」

少女「わたしらしく書いて、大半の人にいみが分からないって言われても」
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/20(水) 23:31:11.77 ID:oDvJ7l5p0
少年「俺、君の詞に曲をつけて歌いたいなー」

少女「だれも聴かない」

少年「どうして?」
以下略



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