過去ログ - とある彷徨の一方通行
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15:梨と桃の楽園[saga]
2013/03/22(金) 23:25:36.68 ID:V4izTMazo
(何なのよこんな能力……、人間とは思えない……
人間? あいつだって、人間だ。
呼吸しなければ、生きていけない。なら!)

美琴は、一方通行に向かって電撃を放った。
ただし、先程と違いバチバチという音は無かった。
当然、電撃は一方通行には効かない。
電撃は防がれ、一方通行の周囲を包囲するように広がっていく。

だが、一方通行の余裕の表情が微かに崩れた。
動いてもないのに、妙な息切れをおこし異臭がしたからだ。
一瞬、焦った一方通行だが、すぐに原因を導きだした。

「はァン、無声放電で酸素をオゾンに変えたってわけかァ。」

勝った、と美琴は確信した。
しかし、順列の差は、そんな小細工では埋まらない。

「なるほどねェ、でも惜しかったなァお前。」

そう言うや否や、オゾンが酸素に戻り一方通行の息切れも治り、
すぐに余裕の表情を取り戻す。

「うそ…でしょ?」

「世界は素粒子で出来ている。いくつかの種類はあるンだがな
仮に、それらを操れたら全ての物理現象を操れたり
ありとあらゆる衝撃を分散する壁が作れるとは思わねェか?」

「まさか…!?」

「それが俺の能力ってわけだァ。
オゾンを酸素にするなンざ、余裕なンだよ。
こンなこともできるンだぜ?」

一方通行が地面を軽く踏んだ。
その瞬間、美琴の地面の砂利が吹き飛ばされ、まるでショットガンのように
襲い掛かった。

突然の攻撃に、なす術もなく美琴はふきとばされ気絶した。
一方通行は、止めを刺さず、そのまま立ち去った。


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