31:梨と桃の楽園 ◆TspHqBVqH9jK[saga]
2013/04/01(月) 00:37:06.08 ID:r3M9kkaYo
二か月後
7月17日午後4時、第7学区の公園
「見つけたわよ一方通行!」
「はァ・・・」
一方通行は美琴に追い掛け回されていた。
元々、スキルアウトから襲撃されていたのだが、
最近は美琴のような超能力者を含むかなりの数の
高位能力者に襲撃されていた。
「何の用かなァ? 数字の数え方でも勉強してから出直してこいクソガキ」
それだけ言うと美琴に背を向け、そのまま一方通行は立ち去ろうとした。
その態度に美琴の頭で何か大切な血管がキレた。
「それは、あくまで研究価値の順列よ! 第1位だろうとなんだろうと
やられっぱなしで終わってたまるかぁぁぁぁぁ!」
そして美琴は一方通行に向かって電撃を放った。
無論、その攻撃は一方通行にとって何の脅威にもならない。
いつものように体から数センチ程手前で遮断して終わりのはずだ。
それでも電撃は一方通行の数センチ手前にさえ、届かなかった。
その結果に少し興味を示した一方通行は後ろを振り向いた。
そこにはツンツン頭の少年がいた。
右手を前に突き出しているところを見ると、彼が電撃を防いだようだ。
「何やってるんだよ、テメェ! いきなり、そんな電撃放ったら危ないだろうが!」
一方通行は驚いていた。
目の前の少年が電撃を消したことについてではない。
自分を守ったことに驚いていた。
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