過去ログ - モバP「天才発明家・池袋晶葉は揺らがない」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]
2013/03/22(金) 12:35:54.15 ID:2VWMQUCT0
本当は答えたい。晶葉は将来こうなって、こんなアイドルになる。
ああいう研究開発をして、天才発明家なんて呼ばれて、それで、それで。
でも、それは、決してやってはいけない。
想いを託してくれた晶葉を、裏切ることになってしまうから。
『ごめん』
ただ、謝るしかなかった。申し訳がなかった。
未来の晶葉のために…この晶葉を、騙していることにもなるのだから。
その中には、確実に後悔の気持ちも、反省の気持ちもこもっていた。
「構わない…誰にだって、答えたくないことだってある」
「だから…別に、構わない」
そう言ってくれる反面、彼女は寂しそうな目をしていた。
口に軽く入っていた髪の毛を払い、軽くストローを吸いながら。
この年齢の子供がする表情だろうか。
彼女はどこまでの孤独を味わってきたのだろう。
天才。
聞こえはいいが、確実に人と格差を生む言葉だ。
神童、鬼才。人は誰しも、表面上は誉めそやす。
けれど、確実に、それを快く思わない人間もいる。
出る杭は打たれる。平凡で、その才能を妬むがゆえの行動で。
それはいけないこと。けれど、確実に存在する事柄だった。
彼女に、そんな顔はさせたくない。
だから…俺は、言葉を選んで、紡ぐ。晶葉の過去を、未来を壊さないように。
ルールに違反して、世界が変わらないように。
世界を構築する、神の琴線に触れないように。
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