111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 01:08:34.68 ID:7LnCOhGJ0
「美希に対する貴女方の厚意を、私は邪な眼で捉えてしまいました」
貴音は、もう一度深々と二人に頭を下げた。
「や、止めてよお姫ちん! 亜美達、そんなの全然気にしないって!」
「そうだよ! 元々悪い事してたのは真美達だもん!」
「ゆきぴょんから聞いたんだ。この服、ミキミキがずっと欲しがってた、って」
服をヒラヒラと掲げながら、亜美は楽しそうに言った。
「ミキミキが帰ってくるように、ゆきぴょんや兄ちゃんが頑張ってるって聞いて――
それじゃあ、真美達も何かしなきゃダメっしょ、ってね!」
服を掲げる亜美の隣で、真美も張り切っていた。
「一番、ミキミキにひどい事してたの真美達だし―――これくらいはトーゼンだよ」
「本当―――良く頑張ってたよね、ゆきぴょん」
急にトーンダウンした亜美の声が、更衣室に響いた。
「な――亜美、何そのテンション? まだ始まってもいないYO!」
「わ、分かってるよ真美! 分かってるけどさ――!」
「今日は、萩原雪歩がジュピターとオーディションで対決する日でしたね」
貴音の言葉に、二人は黙って俯いてしまった。
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