123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 01:33:27.46 ID:7LnCOhGJ0
「さぁ、帰ろう、雪歩」
プロデューサーが、努めて明るく雪歩に声をかけた。
雪歩は、まだその場を動けずにいた。
放心状態の雪歩を前に、真はかけるべき言葉が見つからなかった。
「大丈夫大丈夫、雪歩はすごい頑張ったの。
次やったら、絶対ジュピターやっつけられるって思うな」
美希の間の抜けた声が響いた。
今の真には、その声が許せなかった。何と無責任な言い草だろうか。
「ごめん、美希―――少し黙ってて」
真は、声を絞り出すように美希に言った。
美希は驚いた表情で真を見ている。
「美希は、雪歩がこれまでどれだけ頑張ってきたのか――
そして今、どれだけ悔しい思いをしているのか、まるで分かってない」
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