124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 01:36:07.35 ID:7LnCOhGJ0
「ミキ、知ってるよ。
プロデューサーから聞いてたもん、雪歩の頑張りっぷりを。
それに、いつまでも残念がっててもしょうがないし、また――」
「自分は途中で逃げたくせに、偉そうな事言うなよ!!」
あまりにのん気なことを言う美希に堪えかね、ついに真は激昂した。
美希だけでなく、プロデューサーも驚きのあまりたじろいだ。
「美希は―――美希は、悔しいって思わなかったの?
雪歩が力を出し切れなかったのも悔しいけど、あんな――!
ジュピターに、ボクも美希も、あんな無視のされ方をして、悔しくなかったの?」
真は、肩を震わせていた。
今にも、そばにいる何かに手を振り上げそうだった。
「ジュピターよりも、ミキの方がキラキラできるの」
「ボクは真面目に聞いてるんだよ、美希」
「本気でやったら、美希が勝つの」
「適当なこと言うなよ」
「適当じゃないもん」
「じゃあ本気でやってよ」
「―――ヤ」
「何でさ」
少し黙った後、美希が答えた。
「アイドルなんて、別に本気で続けたって面白くないし」
「カモにポテトあげるよりもよっぽど面白いよ」
「ポテトじゃなくてお菓子なの。面白いよ?
真クンも来てね、プロデューサーと待ってるから」
アハッ、と美希が笑った。
真は、美希の態度が信じられなかった。
もはや、この子に何を言っても無駄だ。
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