141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 02:06:45.53 ID:7LnCOhGJ0
「―――そうか、分かった」
大手芸能事務所、961プロの社長である黒井祟男は、社長室にて受話器を握っていた。
「――素人めいた言葉を吐くな。嫌ならこの事を明るみに出してみるがいい。
その時、貴様らは今の仕事を続けられると思わんことだ」
そう言って、黒井は受話器を置いた。
社長席から腰を上げ、背面の帳壁全面に施されたガラス越しに外のビル郡を見下ろす。
「障害は、より大きくなる前に潰す。
高木―――これで貴様も私の前に現れることはないだろう」
黒井は、765プロの方角に見える小さいビル郡に向い、手をかざした。
卑小なビルが、自分の手の中で潰れる様を想像する。
「仮に、もし万が一、なおも私の前に立ちはだかると言うのなら――
その時は、二度と立ち直ることができないよう、全力で潰してやろう。
誰の目にも明らかな形でな」
薄暗い社長室に、野心家の甲高い笑い声が響いた。
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