152:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 02:21:32.84 ID:7LnCOhGJ0
その後、事務所に集まった皆に対し、改めて美希は頭を下げた。
今まで自分勝手な事をして皆を困らせただけでなく、雪歩の前で皆の悪口を言った事も包み隠さず打ち明けた。
それまでのイメージとは違う、あまりにも真摯な彼女の姿勢に、皆は驚きを隠せなかった。
「詫び言を述べるというのなら、むしろ私達の方でしょう」
事務所内に流れる沈黙を破ったのは、貴音だった。
「貴女を孤立させ、苦しめた非は私達にあります。
あまりにも身勝手なお願いですが、どうか今一度、共に高みを目指してもらえないでしょうか」
貴音は美希の前まで歩み寄り、手を差し伸べた。
美希は、満面の笑顔で貴音の手を取った。
それを見て、真も「やーりぃ」と言いながら笑顔で右手の拳骨を突き出した。
美希は、やはり笑顔でパーを突き出して答える。
「――まったく、もうそれでいいよ」
真は、呆れた顔をしながら頭を掻いた。
事務所内に、久々に皆の笑いがこだました。
240Res/253.67 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。