183:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 03:30:44.57 ID:7LnCOhGJ0
「冬馬は知っているのか?」
「たぶん知らないよ。知ってたら、この事務所辞めてると思うし」
翔太の言葉に、黒井の肩がピクッと動いた。
「冬馬君、曲がった事が大嫌いだもん。
ちなみにさ、今度のフェスでも妙なマネなんて、まさかしないよね?」
翔太の顔が急に厳しくなった。
およそ14歳とは思えない貫禄に、黒井は少し驚いた。
「妙なマネ? ―――さぁな。
突然機材が壊れたり、時間が変更になったりなどといったトラブルはフェスにはつきものだ」
「ふざけるな!」
北斗は激昂した。
「もしそんな事をしてみろ。
俺達が今まで調べ上げたあんたの悪事の数々を暴露して、俺達もこの事務所を辞めてやる」
北斗の言葉に、黒井は「ほう」と感心するような声を漏らした。
「オーナーの信頼も得られない分際で、生意気を言う―――
良いだろう。そこまで言うのなら、結果を出して見せるがいい。
できなかった時は、貴様らをクビにする」
黒井の言葉に、北斗と翔太は何も言わず、静かに振り返って社長室を後にした。
黒井は、フンッと鼻を鳴らし、再びオセロに手を伸ばした。
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