198:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 04:04:18.31 ID:7LnCOhGJ0
「さっすが律っちゃん! 良い事言うねー!」
亜美と真美が、同時に律子に抱きつく。
いつの間にか、自分の身長をとっくに追い越していた二人の力に、律子は圧倒されてしまった。
その時、突然テントの入口が開いた。
「ほう、なかなか生意気な事を言ってくれるじゃねぇか」
テントに入ってきたのは、ジュピターのリーダー、冬馬だった。
ぶっきらぼうに扉を閉め、不遜な態度で765プロの面々を見下している。
「そっちこそ、レディーの部屋にノックもしないで入るなんて、失礼だって思わないの?」
「うっ―――わ、悪かったな」
伊織の鋭い切り返しに、冬馬は少したじろいだ。
「本番前に挨拶に来てくれたのか? 律儀な奴だな」
今しがた伊織に怒られた時といい、なかなか素直なところもあるものだと、プロデューサーは内心思った。
「挨拶だと? 違うな、宣戦布告だぜ」
冬馬は鼻で笑った。
「所詮、仲良しこよしの765プロなんぞ、俺達には敵わねぇ。
しっぽを巻いて逃げるなら今のうちだって、教えてやろうと思ってな」
「生憎ですが、私達は貴方方との対決を楽しみに来たのではありません」
貴音の静かな声に、冬馬は首を傾げた。
「私達は、仲間の復帰を果たすために、最高のステージを作り上げに行くのです。
それに、勝ち負けが決まっている対決など、どのみち楽しむ事はできないでしょう」
「―――言ってくれるじゃねぇか」
貴音の言葉に、冬馬は穏やかならぬ表情を見せる。
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