197:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 04:01:43.71 ID:7LnCOhGJ0
フェスの会場は、悪天候のせいもあって客足はまばらだった。
黒井の言う通り、765と961が出るステージ以外は、機材の不調等を理由に演目の中止、繰り上げが相次いだ。
昼過ぎになっても、状況は変わる様子が無い。
「自分達の番が来たら、お客さん増えるかなぁ」
ステージのそばに設けられたテントの中で、響は心配そうに言った。
「隣にジュピターさんも来るのだから、多少は増えるんじゃないかしら〜」
「ボクらがジュピターの集客効果を期待するのも、どうかと思いますけど」
のん気な声を上げるあずさに対し、真が突っ込みを入れる。
「雪歩、あともう少しでこっちに着きそうだって」
美希が、携帯を確認しながら皆に伝えた。
プロデューサーが、腕組みをしながら頷く。
「泣いても笑っても、本番は一度きりだよ、皆!
今まで頑張ってきた分、悔いだけは残らないように、私達の歌、会場に届けよう!」
千早の横で、皆のまとめ役である春香が声を張り上げた。
皆がそれに同意し、改めて気合を入れ直す。
「あなた達が泣くことなんてないわ」
律子が鼻息を荒くして言った。
皆が一斉に彼女の方へと振り向く。
「皆がこれだけの努力を重ねてきた上に、私とプロデューサーで最強のセットリストを組んだんだもの。
成功しないはずが無いじゃない」
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