222:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 05:16:40.19 ID:7LnCOhGJ0
あれからは、皆も私の家にあるレッスンルームに度々通うようになりました。
美希ちゃんは、私の家に来る度に、若さんの頭を撫でています。
実は、あのフェス、あまりに盛り上がったので、テレビのニュースでも取り上げられたんです。
そしたら、ジュピターの冬馬さんと肩を組んでコールを叫んでる若さんがバッチリ映っちゃって――。
それで、お父さんの怒りに触れてしまい、頭をツルツルにされてしまいました。
萩原組の品格を落とすような真似をしやがって、だそうです。
元々物静かで強面の若さんが、つんつるりんになると余計に怖いですぅ――。
でも、お父さんも私の出てる雑誌を密かに切り抜いてニコニコしてるって、お母さんが言ってました。
自分の事を棚に上げるのは良くないよ、お父さん。
そろそろ、家を出なきゃいけない時間です。
あれからは、皆もいっぱい仕事が増えて、私も今度、ミュージカルに出させてもらう事が決まりました。
もうすぐ、4月の中旬からは、765プロの皆によるお昼の生放送がブーブーエステレビで始まります。
元々、ジュピターさんが司会を務める予定だったんですが、961プロからの電撃脱退により急遽私達になったみたいです。
響ちゃんの言葉を借りれば、なんくるないさー! ――ですよね?
春一番は、フェスの日にもう吹いたようで、すっかり春らしい陽気になってきました。
もうマフラーはいらないかな。
「レディー―――!」
私は、家の門をくぐり、靴ひもを結びながらこっそり呟くと、最寄駅までの道のりを、春の太陽が青空を上る、その何倍も速く走りました。
〜おしまい〜
240Res/253.67 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。