49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:27:45.33 ID:sFFUNv8Z0
「曲名は『The world is all one !!』という曲です。
本当は、五人くらいのユニットで本日お披露目できれば良かったのですが――」
律子が曲を簡単に紹介する。
ここしばらく、765プロのアイドル皆で練習をしている、明るい曲調のナンバーだ。
今日のメンバーの中で、自分が一番古参だからという理由だけでセンターになってしまったことが、雪歩の不安を煽った。
幸い、センターパートはターンの振り付けが無かった。
それを、雪歩は曲が始まってから思い出した。
滑り出しは上々だ。
徐々に落ち着きを取り戻し、本来の実力を発揮していく。
周りを見る余裕も出てきた。
皆、私よりずっと練習期間が短いのに、しっかり踊れている。
先輩の私が、皆にこれ以上迷惑をかけられない。
雪歩は必死に踊った。
律子は、いつものように腕組みをしながら、自身の教え子達のダンスをじっと見ていた。
今日の仕上がりは、決して悪くない。
特に、普段は浮き沈みの激しい雪歩の調子が良い。
いざという時は勝負強い、というプロデューサーの評価を疑っていた訳ではない。
だが、普段の練習では見ることのない、気迫の篭った雪歩の顔を見て、律子は小さく頷いた。
765側のダンスが終わり、961のコーチが拍手をした。
ジュピターの面々も、とりあえずそれに続く。
「我々のダンスには無い、女の子特有のかわいらしさを存分にアピールできていたと感じました」
961のコーチは、多少の粗さは指摘したものの、彼女達のダンスはジュピターにとって良い刺激になっただろうと賞賛した。
「そうだよな、三人とも?」
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