過去ログ - 美希・雪歩「レディー!」
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58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:46:20.54 ID:sFFUNv8Z0
 その夜、765プロで祝勝会が開かれた。
 アイドル全員が集まって、一斉に美希へのお祝いの言葉を投げかける。
 好物であるおにぎりとイチゴババロアにも囲まれ、美希はご満悦だ。

「オフの人集まって、って声を掛けて全員が集まっちゃう辺り、少し物悲しいですけどね」
「律子さん、それは言わない約束ですよ!」
 高木の音頭で乾杯した後、律子が冗談半分で765プロの現状を皮肉り、小鳥が突っ込みを入れる。

 オーディションの合格者が765プロから出るのは久々であり、プロデューサーと高木も珍しく酔っていた。
 酔った男二人を小鳥が応接室に押しやる間、アイドル達は律子と美希に今後の方針を聞いた。

「今後の方針って?」
「だから、次に受けるオーディションですよ、オーディション!」
 美希へ真っ先にお祝いメールを返していた春香は、次に美希がどんな番組に出るのか楽しみで仕方がない様子だった。

 亜美も、真美と一緒に軽い口調で律子に更なるオーディションのエントリーを提案する。
「ミキミキなら、どんなオーディションもヨユーっしょ!」
「なんくるないさ→!」

「こらー、真美! それは自分の台詞だぞ!」
「まぁまぁ、響もイチゴババロア食べてカルシウム取った方が良いって思うな」
「申し訳ございません、響。ばばろあはもうありません」
「えーっ! 貴音、まさかここにあった自分のも食べちゃったのか!?」
「それはミキが食べたの」
「何でだよ!」

 美希、響、貴音の絶妙な掛け合いは、いつしか765プロの名物となっていた。
 雪歩は、この楽しいひと時がずっと続くことを願った。



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