80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 23:34:02.11 ID:sFFUNv8Z0
「キミ達、その辺で止めてもらえないだろうか」
小鳥が、ようやく高木を連れて戻ってきた。
「美希君の事は確かに残念であるし、我々大人達が美希君を特別扱いすることでキミ達を苦しめてしまったことは事実だ。
本当に、すまなかったと思っている」
そう言って、高木は皆に頭を下げた。
プロデューサーと律子も、視線を落とし、後に続く。
「我々から敢えてお願いをさせてもらえるのなら――
どうか美希君が事務所を去ったとしても、キミ達はこれまで通りレッスンを続けてほしい。
律子君達も、キミ達をトップアイドルへ育てあげるのに必要な努力は惜しまない。
どうか、もう一度我々にチャンスを与えてもらえないだろうか。
もう一度、皆で一からやり直そう」
かろうじて返事をしたのは、やよいだけだった。
今日はもう帰りなさい、と高木が呼びかけた時、ふと千早が周囲を見回し始めた。
「萩原さんは、どこに行ったのかしら」
皆が一様に、自分の周囲をキョロキョロと見た。
いつの間にか、雪歩の姿はどこにも無かった。
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