90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 00:04:15.52 ID:7LnCOhGJ0
【5】
「プロデューサー、ちょっと―――」
律子がそう言って、プロデューサーを社長室の中から手招きした。
765プロの事務所内で個室の部屋は、ここと更衣室しかない。
同僚同士、アイドル達に内緒で話をしたい時は、高木のいない時を見計らい、大抵は社長室を使うのが通例だった。
アイドル達を警戒しながら、プロデューサーはこっそり社長室に入り、部屋のドアを閉めた。
「すみません、突然呼び止めてしまって」
「いや、いい。どうしたんだ?」
こういう時、あまり良くない相談を持ちかけられる事が多いので、プロデューサーは少し不安を抱いていた。
「雪歩の事なんですが」
「雪歩? ―――あいつが、何かあったのか?」
「いえ、問題がどうという訳ではないのですが――」
特に大きな問題は無い。
むしろ、彼女は本当に良くやってくれていると、律子もプロデューサーも感じていた。
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