23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/25(月) 13:15:28.56 ID:68WYh37U0
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魔法使「……」
勇者(……だいぶ落ち着いたようだな)
勇者「気にしなくていい。俺は現場を見てないが、君を信じている。
きっと正当防衛だったんだろう」
魔法使「……ゆうしゃさま」
勇者「どうした?」
魔法使「わたし、マモノの声が聞こえるんです」
勇者「……声?」
魔法使「マモノはみんな、『苦しい』とか、『助けて』『悲しい』『憎い』『寂しい』とか言っているんです。
魔剣士さんを殺した大きいマモノの声はそれらが重なりあって悲痛な金切り声でした」
勇者「……」
魔法使「マモノを倒すのと、ヒトを殺すのは、まったく同じです。
……わたし、ずっと前からヒト殺してした」
勇者「……違う。君は人を殺してなんかいない。これは事故なんだろう?」
魔法使「殺意はありました。殺さなきゃ、って思って殺しました」
勇者「……魔銃士だって人を殺した。人を殺した人間は人じゃない。人間の皮を被った魔物だ。
君は人間を殺してない」
魔法使「……ホントですか?」
勇者「ああ」
魔法使「……えへへ。わたし、ゆうしゃさまのことを信じます。
ゆうしゃさまは正義の味方だからウソをつきませんもんね」
勇者「……ああ」
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