16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/25(月) 22:28:03.51 ID:MY2yL6du0
「今夜は星が綺麗ね だからきっと――」
いける! シャットアウラは確かな手応えを感じていた。
アリサも、わぁ、と声を漏らす。
「届く――――!」
それから、無我夢中で歌った。音の高低やリズムどころではない、歌ったことがないはずなのに、歌詞でさえも自然に浮かんで発している。エンデュミオンであの時アリサと歌った時の感覚と同じだった。
アリサすらも聴き入っていた。ドアの外で、立ち聞きしている人もいた。
シャットアウラの歌声は、アリサにも劣らぬ、まさしく「奇跡の歌声」だった。
『採点結果:98点。堂々たる素晴らしい歌いっぷりです』
歌い終わって採点結果を見たシャットアウラは、そのまま椅子に崩れた。
まさに全身全霊で歌っていたのだ。
(すごいよシャットアウラちゃん! あんなに歌えるなんて!)
「自分でも驚いている」
シャットアウラはいまいち放心状態であった。
テーブルに置いてあるジュースを一気に飲み干して落ち着くと、なにやら外が騒がしいのに気づいた。
シャットアウラはドアを開けて様子を覗くと、部屋の前に人集りができていた。
その人達はシャットアウラにむかって称賛の拍手を送っていた。
シャットアウラは恥ずかしくなって勢いよくドアを閉めた。
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