15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/25(月) 22:04:51.62 ID:d5tGG4Gs0
  
 やばいですよ、ここ。カメラマンが俺に話しかける。 
 ここ、他の人からも止めておけって言われてたんです。すみません。 
  
 『いえ、大丈夫です』 
  
 そう答えてはいたが、内心不安が募るばかりだった。 
 このまま戻りましょう。私の知り合いもすぐに呼びます。 
 霊媒師がそう言ってくれたおかげで、少しだけ安心できた気がした。 
  
 車に戻り撮影機材などを積み込み、運転は俺がすることになった。 
 苦しんでいたスタッフさんも少し楽になったらしく、車を出した。 
  
 問題なくエンジンもかかる。 
 よし、出しますよ。俺が車を出した時だった。 
  
 ぺたっ。 
  
 何の音だ? 
  
 ぺたっ、ぺたっ。 
  
 ぺたっ、ぺたっ、ぺたっ。 
  
 早く出して下さい! 
 いきなり叫ぶカメラマン。わけもわからずアクセルを踏む。 
  
 『どうしたんですか!?』 
  
 山道の枯れ木を踏みながら進んでいく車を運転しながら振り返る。 
  
 窓、窓に。て、手が。 
  
 窓に、手?前を見る。 
  
  
  
  
  
 フロントガラスに前が見えなくなるほど、大量の手形がついていた。 
  
  
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