過去ログ - 京太郎「俺が奴隷扱いされてるっていう噂が流れてる?」
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302: ◆CwzTH05pAY[saga]
2013/04/23(火) 02:07:37.75 ID:e9p+a0ZYo
京太郎「買い忘れないよな?」

両手で持っていたスーパーの袋をすべて片方の手に持ち変える。
かなりの重量だが持てなくはない。
空いた片方の手でメモを取り出しそれとスーパーの袋に視線をやる。
漏れはないと思うが後からまた買い出しに行くのも面倒だから一つ一つ確認をする。

全国に出場を決めたとはいえ規模としては相当小さい我らが清澄高校麻雀部。
それこそ姫松なんかの超名門の学校であれば食事の用意もホテルがしてくれるようだが、
残念ながらうちの部の予算ではホテルを借りるだけで手いっぱいである。
滞在中の食事は自分たちで用意をしなくてはならない。
毎日毎日外食していては金が続かないため、少なくとも夕食はホテルの設備で自炊生活が続く。
ビバ悲しき格差社会。
部長も学校側から予算をひねり出そうとしたようだが限界があったようだ。

来年は流石に学校側も汲んでくれると思うが、どうなのかね。
所詮は地方の公立高校だ。
よその名門のような待遇になるにはもう少し実績積まなきゃいけないかもしれない。
もしかしたら来年もこんなかも。
……さすがに来年は俺がやらされないよな?

京太郎「飲み物は人数分……。お菓子、インスタント系の食品……」

まぁ、そんなわけで買い出しの量も結構なものだ。
ついつい、メモを読みふけっていて前方への注意を怠っていたのが悪かった。
唐突に衝撃を感じる。
片手に持った買い物袋が何かに引っかかったかのように引っ張られる。

?「きゃっ」

そんな声響いたのとと買い物袋の一つを地面に落としてしまうのは同じタイミングだった。
地面にペットボトルやお菓子類がぶちまけられる。
明らかな俺の前方不注意で誰かにぶつかってしまったようだ。

京太郎「すいません! 大丈夫ですか?」

?「だ、大丈夫です。こちらこそすみません」

ぶつかったであろうその女性は俺に頭を下げた後、ぶちまけられたものを拾ってくれている。
俺も慌てて手伝おうとしたのだが、体が動かなかった。


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