過去ログ - 春香「ウルトラマンプロデューサー?」
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69: ◆Vv8bfEvpt.[saga]
2013/03/31(日) 20:18:24.81 ID:yOH4NGEc0
 沼から現れた、タコの頭の様な胴体と牡牛の頭、巨大なの赤い二本角を持つ怪獣――水牛怪獣オクスター。
 かつて、帰ってきたウルトラマンと戦った沼地に住む怪獣である。

 オクスターの口から出されている舌によって雪歩が捕えられていた。

雪歩「うあ、ああああああぁ……」

 恐怖で動けなくなる。

 オクスターは怒りで真赤になった瞳を雪歩へと向ける。
 本来沼地に住む穏やかな怪獣であるオクスターが地上に現れて暴れる時、それは仲間の骨が荒らされた時である。
 埋まっていた骨を荒らした雪歩対して怒って現れたのだ。

 春香「こ、光太郎さん、雪歩が!!」

 何処かで期待していた。
 こう言えば、光太郎がまた赤い巨人に変身してくれると。
 あの時見たのが夢ではないと確信になると思っていた。

真「このぉ、雪歩を放せ!! この化け物!!」

 石でも落ちていれば投げつけたのだろうが、沼の周りにはそんな物はなく、泥の塊を投げつける。
だが、どんなに剛速球で投げたとしても泥は泥。オクスターは気づいてすらいない。

真「このっ、こうなったら、僕が」

光太郎「行ったら、駄目だ。危険すぎる」

真「プロデューサー。……だったらどうしろって言うんですか。このままじゃあ、雪歩が」

 オクスターに向かって行こうとする真を光太郎が制止する。
 真にとって、雪歩は大切な親友であり、自分が犠牲になる事で彼女が救われるならそれで良いと思っていた。

 光太郎を振り解こうとした真であるが、その力強い瞳を見て何も言えなくなる。

光太郎「君の勇気は確かに見せてもらった。今度は俺の番だ!!」

春香「俺の番って、何をするつもりんですか?」

 当然、赤い巨人に変身するんだろうと思っていた。
 だが、光太郎はオクスターとは逆の方向に駆け出し、柳の木の様にしな垂れている木に上りだす。

真「ぷ、プロデューサー!! 本当に何をする気ですか!?」

春香「危ないですよ、そんな事するよりも」

 何故だかその先が言い出せなかった
 光太郎は人間として自分に出来ることを精一杯しようとしている。
 その姿を見ていると、赤い巨人の事を言い出せなかった。

光太郎「雪歩ちゃーん、待っろよ、今行くからな!!」

 木の先端部分を掴みながらオクスターとは逆方向へと跳びおりる。
 光太郎に掴まれている木は、曲がった状態から元通りに戻ろうとし、バネの様に反発し光太郎を上空へと吹き飛ばした。

光太郎「やぁぁぁぁぁ!!」

 空中へと飛ばされた光太郎はオクスターの頭上に着陸する。

春香「嘘ぉぉぉ?」

真「あんなのって、僕より無茶しすぎじゃないですか!!」

 その一生に一度見れるかどうかの光景を見ていた二人は驚く事しかできない。



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