156: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:09:11.43 ID:L6dNy5Nfo
亜美は自分の座っている足元に手を突っ込んで何かを探している。
あの荷物の中には一度だけ入ったことがあるけれど、
所有者ならばどこからでも引き出すことは可能なのかしら?
157: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:09:39.95 ID:L6dNy5Nfo
萩原さんがそう答えるが、
こんな悪趣味な仮面つけてる人には中々寄ってこないんじゃないかしら。
しかし、そうだとしたら私達みたいな者はか売れるのにはうってつけなのかもしれない。
158: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:10:09.18 ID:L6dNy5Nfo
「違うよ〜。まぁ、仮面をつけるのが流行りだしたのは実は亜美達のためなんだー」
「亜美達の?」
159: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:10:53.21 ID:L6dNy5Nfo
「亜美達のってことは……」
「うん、真美もそう」
160: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:11:40.04 ID:L6dNy5Nfo
年に一度の……。
亜美の容姿は私達よりもいくつか若く、いつか会った高槻さんと同じくらいだった。
そんな子がどうしてこんな森なんかも旅してたりするんだろう。
161: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:12:35.27 ID:L6dNy5Nfo
「会わないよ……」
「会いたくないの……真美には」
162: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:13:33.99 ID:L6dNy5Nfo
「ほい、仮面だよ。今日は特別に貸してあげるからね〜」
「でもでも、レンタル料とかも取ってもいいんだよ?」
163: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:14:02.57 ID:L6dNy5Nfo
「お? その仮面は亜美ちゃんかな? 真美ちゃんかな?」
「亜美だよ〜! んっふっふ〜! 本屋のおっちゃんはまだ見分けがつかないのかい?」
164: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:15:47.45 ID:L6dNy5Nfo
「さ、着いたよー」
町を歩いてから数分。とある家の前に着いた。
165: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:16:19.52 ID:L6dNy5Nfo
「ん? あぁ、気にしないで〜。そういう変なお家なんだよ」
「ささ、上がって上がって〜」
166: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:16:46.99 ID:L6dNy5Nfo
そして、外から見た家の大きさとは裏腹に中に入ると半分の広さしかなかった。
しかし、ご飯を食べるだろう食卓だけは真ん中にあった。
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