159: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:10:53.21 ID:L6dNy5Nfo
「亜美達のってことは……」
「うん、真美もそう」
160: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:11:40.04 ID:L6dNy5Nfo
年に一度の……。
亜美の容姿は私達よりもいくつか若く、いつか会った高槻さんと同じくらいだった。
そんな子がどうしてこんな森なんかも旅してたりするんだろう。
161: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:12:35.27 ID:L6dNy5Nfo
「会わないよ……」
「会いたくないの……真美には」
162: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:13:33.99 ID:L6dNy5Nfo
「ほい、仮面だよ。今日は特別に貸してあげるからね〜」
「でもでも、レンタル料とかも取ってもいいんだよ?」
163: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:14:02.57 ID:L6dNy5Nfo
「お? その仮面は亜美ちゃんかな? 真美ちゃんかな?」
「亜美だよ〜! んっふっふ〜! 本屋のおっちゃんはまだ見分けがつかないのかい?」
164: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:15:47.45 ID:L6dNy5Nfo
「さ、着いたよー」
町を歩いてから数分。とある家の前に着いた。
165: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:16:19.52 ID:L6dNy5Nfo
「ん? あぁ、気にしないで〜。そういう変なお家なんだよ」
「ささ、上がって上がって〜」
166: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:16:46.99 ID:L6dNy5Nfo
そして、外から見た家の大きさとは裏腹に中に入ると半分の広さしかなかった。
しかし、ご飯を食べるだろう食卓だけは真ん中にあった。
167: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:17:20.40 ID:L6dNy5Nfo
家の中まで全くのシンメトリーだった。
仮にこの家の屋根を切り取って上から見るとする。
すると真ん中から右と左が完全に鏡の世界のようになっているのだった。
168: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/06(土) 10:17:48.89 ID:L6dNy5Nfo
最初に入った時とは別の世界。
玄関の靴箱も、キッチンも、
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