428: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 17:44:40.50 ID:+Qo3lcGpo
「それは多分ないと思うぞ。この島から出入りできる船の便は
一日に何本もあるけれど、自分達が島を出る時専用に使う港に到着した時に
停泊していた船が今日の便の最後だったんだ」
429: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 17:45:34.65 ID:+Qo3lcGpo
「でも、島は結構広いよ」
「そうね、どこを探せばいいかわからないわ」
430: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 17:46:02.51 ID:+Qo3lcGpo
小さくなった声はすでに手遅れとも言っていいくらいで
私達3人はすぐに
431: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 17:47:38.50 ID:+Qo3lcGpo
適当に入った港付近の店も、出る頃にはすでに夜で辺りは真っ暗になっていた。
しかし、依然として気になるのは
432: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 17:49:48.66 ID:+Qo3lcGpo
我那覇さんの家は広く客間でみんなして寝ることにした。
自分の部屋があるはずなのにどうしてこっちで一緒に寝るのだろうとも思ったけれど、
それを口にだすのはあまりにも意地が悪いと思ったのでやめた。
433: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 17:50:19.83 ID:+Qo3lcGpo
「あんなに酷いことしてさ。
自分、もう千早達とはもう一生
こうやって寝ることなんてないんだろうなってずっと後悔してたんだぞ」
434: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 17:51:07.65 ID:+Qo3lcGpo
「あんな風に笑って、罵り合って、切磋琢磨して一緒に成長していくのが……楽しかった」
「ずっと後悔してた。あの時、自分は一歩前に踏み出して、
勇気を出して、千早の味方ができていたらって」
435: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 17:56:52.86 ID:+Qo3lcGpo
彼女の加担した事件は事実であり、歴史にも刻まれることとなるだろう。
実際に彼女自身が王を殺したわけではないけれど、事実ではある。
436: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 17:57:21.19 ID:+Qo3lcGpo
だけど、だからこそ、
泣いていた我那覇さんのその震える声を聞くのに耐えなかった。
私も。
437: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/18(木) 17:58:58.42 ID:+Qo3lcGpo
「千早は本当に……優しいよね」
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