722: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 13:58:14.04 ID:abMfBsPXo
「それは私の優の血が入ったから強くなっただけよ」
「うぅッ! ま、またこんな時に……」
723: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 13:58:42.06 ID:abMfBsPXo
「や、やめろ……。そうか、やっと分かったぞ!
やっぱりこの頭痛はお前の弟のだったのか!」
「出てくるな! 消えろ! あ、う、ぐおおおおおッッ!」
724: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:00:27.59 ID:abMfBsPXo
頭の中からガンガンと鉄の固まりで殴られてるような
鋭い痛みに悲鳴をあげる私と天ヶ瀬冬馬だった。
725: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:00:56.96 ID:abMfBsPXo
私はその言葉に耳を疑った。
しかし、その言葉の意味する所を直感的に察知していた。
726: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:02:37.33 ID:abMfBsPXo
でも、もしかして……身体だけなの?
私はすぐに天ヶ瀬冬馬の身体に乗り移っている優に近寄る。
727: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:03:41.98 ID:abMfBsPXo
「優、私……!」
「待って。聞いてお姉ちゃん」
728: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:04:42.80 ID:abMfBsPXo
私は全然追いつけていなかった。
頭の中の整理が追いつかない。
729: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:05:17.04 ID:abMfBsPXo
あの天ヶ瀬冬馬の口とは思えないほど弱々しい言葉だった。
「待って、優! で、でも……賢者の石を使えばあなただって元に」
730: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:05:52.89 ID:abMfBsPXo
「僕はお姉ちゃんと引き離されたあの日。
この城にすぐに連れて来られたんだ」
「ずっと牢屋に入れられて過ごしてきた」
731: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 14:06:56.58 ID:abMfBsPXo
「僕が何であるのかも。どうして生かされているのかも」
「だから僕は舌を噛んで死んだんだ」
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