849: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:15:07.98 ID:abMfBsPXo
それからベッドの上で頭を抱え丸くなっている千早ちゃんに
あのあと起きたことを全て報告しました。
850: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:16:05.83 ID:abMfBsPXo
「四条さんは?」
「今は真ちゃんと外にいるよ。お買い物に行ってもらってるの」
851: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:16:39.99 ID:abMfBsPXo
しばらくすると真ちゃんと四条さんが帰ってきました。
「ですが、あれは知らなければ大変なことに」
852: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:17:28.36 ID:abMfBsPXo
「あまりよくはないわ」
「そっか。無理しないで寝てなよ?」
853: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:18:02.27 ID:abMfBsPXo
四条さんはゆっくりと、たどたどしい所はありながらも
自分の言葉で。生きる自分の意志で思いを語り始めました。
854: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:18:51.81 ID:abMfBsPXo
「わたくしは……わたくしのこの力を求める者の気持ちがわからなかったのです」
「わたくしを我が娘のように愛し何もかも教えてくれた
高木殿は亡くなり、そして響も……」
855: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:19:42.02 ID:abMfBsPXo
「誰かがわたくしを求めて、傷つくのはもう見たくありません」
「そんな風に争いの原因を生むのがわたくしであるのならば
わたくしはいっそのこと野に咲く花になりたいのです」
856: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:20:19.61 ID:abMfBsPXo
その言葉に対して今まで無表情で微動だにせず
淡々と言葉を紡ぐだけだった四条さんの目からは
大粒の涙がこぼれていました。
857: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:20:53.82 ID:abMfBsPXo
千早ちゃんは少し悲しそうに俯いてから私と真ちゃんの方を
それぞれ見ました。
858: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/04/30(火) 16:21:25.21 ID:abMfBsPXo
見渡す限りの花が咲いた千早ちゃんが育ったミンゴスの近くにある場所でした。
私と真ちゃんはいつか千早ちゃんの夢の中に入った時に
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