過去ログ - まどか「ありがとう」
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156:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/01(月) 00:19:07.12 ID:R+37fY28o
それら全てを右手でたやすく受け止めて、嘲笑する魔獣。

《あはははッ! なんて無力! なんて小さいの! 弱い、弱い、弱いよ鹿目まどか!》

「わたしは! 諦めないよっ!」

光輝く矢を射ち続けるまどか。
苛立たしげに魔獣が左手で指を弾く。
魔力で形作られたまどかの弓矢が爆発した。

「あうっ!」

倒れそうになったまどかだが、こらえて再び弓矢を作り出し、構える。
血だらけになった指が震える。

《いい様だね! そんな体でどうしようっていうの? 滅んじゃえ!》

魔獣が暗い弓を構えた。
矢を引きずり出す。
息を呑むほどの魔力がどろどろと拡がり、魔法陣が展開される。

《心も身体も魂も、みーんな一緒に消し飛ばしてあげるよッ!》

「……っ!」

苦し紛れに放たれたまどかの矢をぱくりとお菓子のように食べて、魔獣は嗤った。

《あは♪ ――フィニトラ・フレティア!》




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