過去ログ - まどか「ありがとう」
1- 20
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/30(土) 22:06:21.68 ID:ZYNIhJico
15

杏子がビルの屋上を蹴って跳ぶ。
後ろ髪を引かれる思いを振り切るように前を向き、伸ばした槍の石突を次のビルに突き立てた。
棒高跳びの要領でさらに高く飛び上がる。

扉の向こうは廃墟と化した見滝原に酷似していた。
水没し、壊滅している街を縦断して、瘴気濃度の高いほうへ向かっていく。
ビルからビルへと張り巡らせたリボンの上を駆けるマミが注意を飛ばした。

「佐倉さん、あまり先行しないで! どこから敵が現れるかわからないわ!」

「なんもいやしねえよ! まどかんところに急ぐぞ!」

ポニーテイルをなびかせて風を切る杏子。
しなやかに高層ビルに着地し、怖れることなく200メートルの虚空へと再び跳び出していく。
しばらくして杏子はマミと並走しだした。

「なぁ」

「どうしたの?」

「まどかは、……なんでアタシらに相談もしてくれなかったんだろーな」

「……佐倉さん」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
206Res/134.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice