過去ログ - 劇場版・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 23:44:12.99 ID:4764DHEAO
〜47〜

メアリエ「師匠!」

ステイル「ぶつけるつもりで寄せろ!僕の心配など百年早い!」

大瀑布を思わせるエンジン音を轟かせ、市街地へ入ろうとするマイバッハを追い掛けるマスタングを――

メアリエ「合点承知!」

メアリエはV8エンジンから振り絞る加速そのままに幹線道路より市街地へと左折したマイバッハを追う。
半ば旋回した状態でサイドブレーキを引いて、後輪をロックさせる事でテールを流してドリフトして行く。
更にその間にアクセルをベタ踏みしステイルを振り落としかねない6000回転まで上げサイドを下ろす。
同時にクラッチを蹴り入れ、2、3、4へ放り込んだギアより再加速しマイバッハを射程圏にまで睨んで。

麦野「振り切れ!ケツに食いつかれたらローストに化けるぞ!」

麦野もまた、皮膚の水分が吹き飛ぶような風の中を箱乗り状態で原子崩しを放つが敵は更にその上を行く。
右に左に車体を振って、市街地に突入する間も右ヘッドライトを潰し、サイドミラーを飛ばしながら追う。
けたたましいクラクションを鳴らしながらで交差点を直進して来るセダンに横腹を突かれてスピンしても。

メアリエ「この!」

インパネに浮かび上がるGの表示をバグらせ、ステアリングが焼き切れそうな勢いでマスタングが嘶いた。
交差点を抜けて再び直線に入るなり追い上げ、並んだ瞬間、メアリエが幅寄せしてマイバッハにぶつける。
ガードレールと車体の間に火花が散り、歩行者が蜘蛛の子を散らすように逃げ、ガードレールを薙ぎ倒す。
軒を連ねるブティックのウィンドウが薄氷のように割れ、清掃ロボットが轢殺され、空き店舗へ突っ込む。

麦野「死ね」

麦野が車内から左手を突き出し、原子崩しを放たんとするのと。

ステイル「伏せろ!」

ステイルが車上から右手を振るい、業火を放つのが同時だった。

鳴護「もしもし!」

禁書目録「運転手さん!“M―4”第四高速道路まで走って!」

原始の炎が右ドアを爆破し、原子の光がのルーフを爆発させ、鳴護は携帯電話を取り落としそうになった。
その間に運転手がサスが壊れんほどに、遊歩道よりアウトに振ってマスタングを引き剥がそうとした瞬間。

麦野「オラぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

麦野が失われたマイバッハの右ドアから、オープンカーとなったマスタングのルーフへと飛び移ったのだ。




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