過去ログ - 劇場版・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 23:43:44.67 ID:4764DHEAO
〜46〜

絶対等速「こいつはご機嫌だぜ!よーし、いい子だ!へへっ!」

同時刻、絶対等速はATM強盗で白井にお縄を受けて以来地にまで地に落ちたツキを取り戻しつつあった。
彼は今、幹線道路を盗み出して来たカマロのアクセルを思う様にベタ踏みし、加速に酔いしれていたのだ。
己以外並ぶ者のいない三車線のど真ん中。過ぎ行く街の灯りは自分だけを照らすスポットライトに等しい。

絶対等速「ハイスピードで!突破しようぜえ〜イエーイエー!」

留置場に置けるお情けばかりの沢庵三切れに、ひじきの混ぜご飯。冷め切った味噌汁等といった物相飯など思い出したくもない。
入牢の際、ゴム手袋をはめた警備員に肛門まで弄られ、汚い穴じゃんだの、お前初めてじゃないじゃん?力入れるじゃん等という

絶対等速「来世でまた会おう〜イエー!」

そんな雌伏(くつじょく)の日々は終わりだ。この車でいっちょナンパでもかまそう、そう思っていた。

絶対等速「お?」

この瞬間までは。

麦野「しつけえんだよオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ー!」

絶対等速「ちょっ!?」

先ず、左車線を疾走するマイバッハから箱乗りした麦野が、カマロの頭上を通り過ぎて原子崩しを放ち。

ステイル「吸血殺しの紅十字い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!」

絶対等速「おまっ!?」

次いで右車線を激走するマスタングのルーフに立つステイルがカマロの前方を通り抜けて炎を吹き上げ。

絶対等速「おいおい!あんたらイカレてるぜ!どうかしてる!」

光芒がテーパーポールを、ブロックを、次々と破壊し、その衝撃波に絶対等速のカマロが押し流されて。

絶対等速「やめろ!わかった!車は返す!だから!命だけは!」

業火がアスファルトを粉砕し、砂利と破片が散弾銃並みの威力でフロントガラスが蜘蛛の巣状に割って。

麦野「このクソ野郎!」

ステイル「逃がすか!」

絶対等速「心を入れ替えるから!生まれ変わるから!ひいっ!」

絶対等速が必死にブレーキを踏むも自分を間に挟んで殺し合う二人は止まらない。気も目も止まらない。

絶対等速「来世が見えるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅー!」

麦野・ステイル「「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇー!」」

その後、絶対等速は風力発電機に激突した所を通りすがりのタクシーに救急車を呼ばれ奇跡的に生還した。




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