過去ログ - 劇場版・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 23:59:18.97 ID:4764DHEAO
〜56〜

麦野「――そう言う事か。ラバースーツフェチにゴスロリ人形」

上条「沈利!?」

ドン!と地上より原子崩しでロケット噴射のようにモノレール上へ飛び上がる麦野が上条を背に降り立つ。
そこで麦野は振り返って上条の出血量を見、改めて映像のレディリーと銃を向けるシャットアウラを見る。
その後ろ姿から上条には麦野の表情は伺い知れない。しかし、麦野を見て鳴護が凍てついた所を察するに。

レディリー『ふふふ、人質なんて取りたくなかったけれど、流石の貴女も気も手も回らなかったでしょ?』

麦野「………………」

レディリー『いいえ、“昔の貴女”なら気付いたでしょうね。私が統括理事会を通して依頼した三年前の』

鳴護「?」

レディリー『オリオン号事件の後始末に携わった頃の貴女なら、恐らく私は出し抜けなかったでしょうね』

シャットアウラ「――オリオン号、貴様何を知っている!!?」

その麦野へ、オリオン号と言う単語に反応してシャットアウラがレディリーを振り返りつつ銃口を向ける。
しかし麦野はシャットアウラに一言も発する事も、鳴護に一瞥も送る事なく、レディリーだけを睥睨して。

麦野「……“あの時”の依頼人はテメエだったのかロリババア」

シャットアウラ「……依頼とは何の事ですか!お答え下さい!」

レディリー『それは彼女が知っているわ。但し、その前に……』

レディリーが涼しげな顔でそれを受け流し軽やかな声でシャットアウラに水を向ける。鳴護を確保せよと。

シャットアウラ「来い!」

上条「シャットアウラ!」

引っ立てるシャットアウラ、追いすがる上条。しかし、麦野は。

麦野「……さっき、あんた私に聞いたよね?私とこいつがどうやって出会ったかを。教えてあげるわ……」

鳴護「待って!」

操車場に入って行くモノレールにて原子崩しを展開させる。麦野はいざとなれば全てを切り捨てられる。
インデックスも、御坂も、自分さえも。上条はそれを知っている。何故なら上条と出会った頃の麦野は。

麦野「今のあんたと全く同じ状況だったんだよ“アリサ”――」

今のレディリーやシャットアウラと同じ目をしていたのだから。

鳴護「やめて!」

そしてどこからか千切れ飛んだ花々が夜風に乗って舞い上がり。




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