過去ログ - P「この中に一人……人狼がいる」
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2013/03/31(日) 00:21:28.30 ID:6njxlwwu0

 俺の言葉に、その時765プロの狭いフロアにいた全員が息を呑んだ。

伊織「嘘……でしょ? あんた、そんな笑えない冗談は……」

 伊織が何か言いかけたが、俺の表情からそれが決して悪趣味な冗句の類でないことを汲み取ったのだろう。

 すぐに顔を伏せ、いつも手にしているヌイグルミを弄り始める。

響「人狼って……お、狼男のことかー?」

雪歩「ひうぅ……おっきい犬ぅぅうううう」

 響の確認するような言葉に、雪歩が人狼の姿を想像してしまったのか、ぶるぶると震えだした。

やよい「私達、食べられちゃうんですかー……?」

 不安そうな表情をしたやよいが、上目づかいで、俺に助けを求めるような視線を送ってくる。

 だがそんな彼女に応じられる力が、俺にはない。その事実に唇を噛みながら、ふい、と視線を外した。

うるふさん「マジっすか……」

 全身毛むくじゃらで、鋭い爪と牙を持つあいつも、いつものワイルドさは何処へいってしまったのか、困惑するように天井を仰いでいる。


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2013/03/31(日) 00:37:50.15 ID:6njxlwwu0

伊織「で、でも。どうしてそんなことが分かるのよ?」

響「そうだぞ! 人狼って、見た目は完全に人なんだろ!?」

以下略



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2013/03/31(日) 00:43:58.49 ID:6njxlwwu0

 伊織の悲鳴に、無言で頷いて見せる。

 そう、あれは小鳥さんがきっと、今際の際、力を振り絞って書き残した伝言のなのだろう。

以下略



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2013/03/31(日) 00:53:33.40 ID:6njxlwwu0

伊織「でも……こうやってずっと笑ってるわけにもいかないわよね……」

 伊織の言葉で、再度、空気が引き締まる。

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2013/03/31(日) 01:04:23.03 ID:6njxlwwu0


響「と、とにかく雪歩の意見は分かったぞ。

  例えこの中の誰か一人が本当に人狼でも、外に逃げちゃえば関係ないもんな!
以下略



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2013/03/31(日) 01:15:41.80 ID:6njxlwwu0

 身長2メートル超えの体躯を、しなやかな筋肉の鎧で覆っているあいつから、激昂して掴みかかった伊織を引きはがす。

伊織「でも、でも!」

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2013/03/31(日) 01:24:33.45 ID:6njxlwwu0


響「言い過ぎだぞ……どんびき……」

やよい「プロデューサーは、ちょこーっと反省するべきかなって」
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2013/03/31(日) 01:29:40.72 ID:6njxlwwu0

 まあいい。

 こんな仕事上の付き合いでしかない小娘どもの戯言に、俺の貴重な人生を浪費する気はない。

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2013/03/31(日) 01:41:56.62 ID:6njxlwwu0

P「い、伊織ィィィイイイイイイイイイ――!」

 叫ぶが、ロッカールームに散らばる肉片から、返事が返ってくるわけもない。

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2013/03/31(日) 12:04:44.20 ID:wLJ5FLy1o
わろた


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2013/03/31(日) 16:32:27.28 ID:6njxlwwu0

響「そんな……伊織が……」

雪歩「ひ、ひぃぃぃいいい……全長10メートルのおっきな犬ぅぅうううう……」

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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 16:55:24.99 ID:6njxlwwu0

響「……そういえば、さ。生きてる伊織と最後に会ったのって……」

 ふと。会話の途切れた隙間に迷い込んだかのように、響の奴がぽつりと、そんな言葉を呟いた。

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 17:01:07.20 ID:6njxlwwu0

響「わ、わああああ!?」

雪歩「落ち着いてくださいプロデューサー!」

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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/31(日) 17:08:53.63 ID:VZKM60SAO
事件は会議室で起きたか…


15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/31(日) 17:10:54.93 ID:vkpDwoyao
シリアスかと思ったら全然違かったでござる


16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 17:27:13.59 ID:6njxlwwu0

P「が、我那覇くゥゥゥゥゥゥゥゥン!」

 会議室に踏み込み、目の前に広がった惨状に絶叫する。

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 17:34:13.31 ID:6njxlwwu0

 とうとう生き残りは俺たち四人だけになってしまった。

 もはや、誰の顔にも怯えの色が張り付いている。

以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/31(日) 17:37:28.50 ID:+k70SahV0
これは突っ込んだらいけないやつ


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 17:42:01.21 ID:6njxlwwu0

雪歩「う……うう……」

P「雪歩? どうした?」

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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 17:50:26.35 ID:6njxlwwu0

P「これで、事件は解決だな! いやあよかったよかった!」

やよい「うっうー! 助かりましたー!」

以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/31(日) 17:56:42.36 ID:6njxlwwu0

長介「――ねーちゃん! この鍋すげー美味いよ!」

やよい「ふふ、いっぱい食べてね!」

以下略



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