過去ログ - P「安価でアイドルプロデュースしてIA大賞受賞を目指す」2
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382:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/23(火) 05:57:05.66 ID:cPiHOK34o

P「……とにかく、詳しく話を聞かせてくれ。そうじゃなくちゃ、なんとも言えないよ」

春香「あ、そ、そうですよね……すみません」

春香「あの、まずはこれ、見てくれますか?」ペラッ

P「これは……あぁ、あの写真か」



P(春香が差し出してきたものは、千早が以前事務所で拾って、俺に預けた写真だった)

P(ここまで描写はしていなかったものの、
 実はこの写真を手に入れた翌日に、俺は律子にこれを渡しておいたのである。
 そのまま律子経由で春香に返しておいてもらうためだ)

P(……日高愛と書かれた、この少女。
 春香はもしかしてこの子を、俺にプロデュースして欲しいと言うのだろうか?)



  *  *  *



春香「実は以前、私、オーディションの特別審査員としてお仕事をする機会があったんです」

P「へ、へぇ〜。やっぱりすごいな、スプラッシュ……。
 そんな大きな仕事の話、こっちには舞い込んでこないよ」

春香「あ、でも、そんなに大きなオーディションってわけでもないですよ?
   アイドルになりたての子とか、これからアイドルになるって子達を対象とした、小さなオーディションで……」

春香「とにかく、そこで私は、この子に出会ったんです。
   この写真の……、日高愛ちゃんに」

P「日高、愛……」

春香「……この子の笑顔は、ほんとにはなまるだったんです。
   いろんな子を見ましたけど、愛ちゃんだけは、なんかこう……ビビビ! っと感じるものがありました」

春香「歌もダンスもへたっぴだったけど、元気いっぱいで一生懸命で……
   なんだか、昔の自分を見てるみたいだなぁ、って、そう思ったんです」

P「……なるほど。だから、放っておけなかったんだな?」

春香「はい。それで、そのあと話しかけて、お友達になれたはいいんですけど……
   結局私は、何もしてやれなくて。ただ、ちょっとだけ励ますことしか出来ませんでした」


  *  *  *


P「彼女は──日高さんは、今もまだ?」

春香「そうなんです……どのオーディションも全滅、
   芸能事務所に応募しても書類審査の時点でダメらしくて……」

P「……」

春香「これが、私の余計なおせっかいだってことも、
   こんなことしてる余裕もないってことも、わかってます!」

春香「でも、放っておけないから……これ以上あの子が泣く姿は、見たくないから……」

春香「だから、プロデューサーさん。プロデュースするのが無理なら、
   どこかの事務所のコネとか、持ってたりしないかなぁ、なーんて……えへへ」

P「……うーん、色々と言いたいことはあるけど……まず、アイドルがコネとか言うんじゃない」

春香「はいっ、ご、ごめんなさい……」

P「しかし、コネ、か……」


P(……ないことも、ない、か? あの人なら、もしかして……)


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