32: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/04/20(土) 13:34:17.02 ID:Ci9bNfNBO
「……そうね、そうしようかしら。
私も久しぶりにお母さんとお父さんにも会いたいし」
せつなはその事を心の底から感謝していた。
ラビリンスという国は全てが総統メビウスに支配された管理国家であった。
それゆえに本当の親が誰なのかを知っている人間はいない。
いや、実感が湧かない人間が多い、と言った方が正確だろう。
全ては国のデータファイルの中にあったが、親です。子どもです。と言われても本人達に実感はないのだ。
プリキュアによってメビウスが倒された後に産まれた子ども達だけが、本当の親を実感として持っている。
だからこそ、桃園家のこの態度は震えるほどに嬉しかった。
「ラブが復活したなら咲の話に戻そっか。
それで、私たちは何もしなくていいのね?
あの二人で解決できる事なのね?」
しんみりとした空気を入れ替えようと、美希はわざとらしく真面目な声をだした。
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