33: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/04/20(土) 13:34:48.42 ID:Ci9bNfNBO
「……うん、正直私も詳しくは話してもらえてないんだ。
だから、何もしない。
誰かが……涙を流しているのをみて何か言葉をかけてやるのは無責任なんじゃないかって、最近思うようになったんだ。
私は咲の涙の理由を知らない……何も言えないよ……」
「そう、ね……。
正直心配だったのよね。
あの二人は絆が強すぎると中学生の頃から思ってた。
何か簡単な事でお互い傷つけあって、壊れてしまうんじゃないかって……」
美希は不安そうにうつむく。
「そうね、わかる気がするわ……」
「うん、咲ちゃんも舞ちゃんも……真っ正面から「大好き!」って感じだもんね」
なんとなく二人が付き合っているというのは高校生くらいの頃からみんな知っていた。
そして、それがすんなり受け入れられるほどに、咲の隣には舞が、舞の隣には咲がいたのだ。
「無責任かもしれないけどさ……本当に壊れてしまいそうになったら……」
「大丈夫だよ」
祈里がラブの言葉を遮り、言った。
「大丈夫って、わたし信じてる」
口癖は変わらないね、と四人は笑いあった。
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