34: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/04/20(土) 13:36:01.14 ID:Ci9bNfNBO
〜〜〜
「舞さん?」
薫の監視のもと、展覧会に出す絵を描き始めてから数日たっていた。
あとは仕上げと手直しだけとなり、舞は薫の監視を外された。
そして、なんとなく外をふらふらと散歩していると、突然声をかけられた。
「……え、と……どちら様ですか?」
振り返ってみたが、知らない顔である。
舞は困惑しながらその女性に尋ねた。
「ひっどいなぁ……私だよ私!」
呆れるように笑いながら、
「舞お姉ちゃん!っていったら分かる?」
そう言った。
「みのりちゃん!」
『舞お姉ちゃん』という響きに、一気に記憶が繋がった。
「そうでーす!みのりです!
すっごい久しぶりじゃないですか?」
「気づかなくてごめんなさい。
そうね、最後に会ったのって……六年前?
私が大学に入ってから会ってないわよね?」
チクリと舞の心に痛みが走る。
「そうだねー。
そういえばさ、舞お姉ちゃん……」
痛みがより鮮明になった。
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