79: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/05/12(日) 15:40:00.67 ID:Yo+FSNtNo
〜〜〜
「……なぎささんって」
舞さんが言い難そうに、呟いた。
「うん、未だにまともなモノ作れないわよ」
結局、大学に入ってからは同棲していたし、
なぎさが今日のように遠征などで家を空けることはあっても私が家を空けることはほぼない。
つまり、料理を覚えなくとも、生きてこれたのだ。
「なんというか、ほのかさんの絶大な愛を感じます」
愛、などとなんとなく恥ずかしい単語をさらっと言うあたり、舞さんも酔っているのだろう。
さりげなく、舞さんの前に出ていたお酒を自分の方に持ってくる。
私は、まだ余裕だ。
酔ってはいるが、酔っている自覚もある。
「まぁ、でもかわいいのよ。
たまに私が実験とかで夜中に帰るじゃない?
そうすると、料理らしきものをなぎさは作っててくれるの」
「らしき?」
「えぇ、カレーらしきものとか、肉じゃがらしきものとか……。
これが、見た目は悪いけど、食べられない味じゃないのよ。
で、得意気な顔でそれを出してくるなぎさがかわいいの」
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