過去ログ - 咲「大好きだよ、舞」
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78: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/05/12(日) 15:38:24.95 ID:Yo+FSNtNo

「ご飯作ろう、というよりも……作って、でしょ?」

「……えへ?」

なぎさは未だに料理が出来ない。

「もーう、中学生の時にも言ったでしょ?
自分のご飯くらい、自分で用意できるようにならないと困るわよって」

「え?困らないよ、私にはずっとほのかがいるもん。
まぁ、でもほのかばかりにやらせるのも悪いから……教えてよ!」

当たり前のようにそういうなぎさに、私は頬が熱くなるのを感じた。
なぎさから視線を外すと、わざとらしくため息をつき、

「なぎさったらぁ……調子いいんだから」

そう言うことしか出来なくなる。

狙って言っているのならば、なぎさにも照れが出るから私は逆に冷静になれる。
だけど、なぎさは素でそういう殺し文句を言ってくる。

「まぁ、いいか。
さて、作りましょ!」

それは、自然と口に出る、それほどまでに、私と人生を共に歩むことを当たり前だと思ってくれる証拠だ。

高校生が人生を語るなど、今思えば気恥ずかしいが、その時は精一杯、そして全力でその時を生きている。
全力で人生を考えられる出会いをしたことを私は誇りに思った。


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