過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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184: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/01(水) 23:55:03.21 ID:IeW8CMXK0
人の感情に、方程式は存在しない。
そしてそれ故に、美しい。


185: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/01(水) 23:58:15.90 ID:IeW8CMXK0
そんなことを考えていると、食蜂操祈が中庭に突然現れた。
学園都市第五位、心理掌握。
つい先日、この中庭で美琴とあわや戦闘かというところまでいったことがあった。
食蜂はことあるごとに美琴に因縁をつけてくる。
どうせ今回もそうだろう、と考えていると、
以下略



186: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:02:08.10 ID:55XXSEqk0
「べっつにぃー? 御坂さん元気になったんだなぁーって思っただけよぉ?
ちょっと前までの御坂さんてばすごい恐怖力だったのよぉ?
流石の私もガタガタ震えそうになっちゃったわぁ」

キャピ☆とはしゃぎながら食蜂がふざける。
以下略



187: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:10:00.95 ID:55XXSEqk0
美琴と食蜂が再び中庭で対峙する。
まるで三日前の光景をそのまま再現したかような状況。
ただ今回は前回ほどの威圧感は両者共に放ってはいない。
そのせいか、前回のように人だかりができるということはなかった。
食蜂は美琴の言葉にその端整な顔を僅かに歪めた。
以下略



188: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:12:51.57 ID:55XXSEqk0
勿論信用に値する人間かどうかくらいはこちらで判断する。
誰も彼も無条件に信用する、というのは流石に危なくて出来はしない。
無闇に人を信じた結果が量産型能力者計画や絶対能力進化計画なのだから。
だが美琴が信じている人間は、本当に信用できる優しい人間ばかりだ。
婚后も湾内も泡浮も、白井も佐天も初春も固法も春上も枝先も、上条も垣根も打ち止めも御坂妹も。
以下略



189: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:16:12.75 ID:55XXSEqk0
「そんなもんでしょ、人の気持ちなんて。
誰かが誰かを好きになったり、信じたり、一緒にいたいと思ったり。
そういう気持ちは数式で表せるものじゃない。
脳で論理的に理解するものじゃなく、心で直感的に感じるものだと思うのよ」

以下略



190: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:19:08.23 ID:55XXSEqk0
そして食蜂がそうなってしまったのは、彼女が心理掌握なんて力を持ってしまったからだ。
他人の思考が、人間の汚い部分がダイレクトに飛び込んできてしまう。
そこにはある一人の少女の存在もあるのだが、そうして食蜂操祈は人を信じられなくなった。
同時に美琴のような、何を考えているのか分からない人間を恐れるようにもなった。
もし食蜂がこんな能力を持たなければ。無能力者だったならば、どこにでもいるような女子生徒として日々を送れたのだろうか。
以下略



191: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:20:52.10 ID:55XXSEqk0
「ふぇ!?」

突然の湾内の言葉に顔を赤らめる。
その時は全く気にしていなかったが、改めて言われるとずいぶん恥ずかしいことを言っていた気がする。

以下略



192: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:22:56.94 ID:55XXSEqk0





以下略



193: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:24:49.33 ID:55XXSEqk0
今日は一段と寒い。常盤台指定の冬服にマフラーを巻いているが、それでもまだ肌寒い。
手をこすり合わせ、時にははぁ、と息を吹きかけて暖を取ろうとする。
サンドイッチを食べながら美琴は昨日の出来事を回想する。
我ながらよくもあれで収まったものだ、と感心する。
前は絶対に解決なんてできっこないと思っていたのに。
以下略



194: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:29:44.06 ID:55XXSEqk0
「よっ、御坂」

上条当麻である。
完全に上条当麻である。
どこからどうみても万年補修レギュラーの上条当麻である。
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