過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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195: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/02(木) 00:31:56.86 ID:55XXSEqk0
というのも、美琴は一度上条とは二度と会わないと決意したからである。
一方通行を殺すという考えに固まっていた時、もう上条とは会わないことにした。
上条と会うと決意を崩されそうだったから。
殺した後も、人殺しになった自分が上条とあわせる顔がないと思ったから。

だから涙を流し上条と決別したのだが、結果的には人殺しになることなく解決できてしまった。
つまり上条と会わないという決意も意味をなくしたということなのだが。
なのだが、断腸の思いでその覚悟を決めた手前、いきなり現れた上条との接し方が分からなかったのだ。
そのせいで、自分でも意識せずに半ば反射的にあんな言葉が飛び出してしまった。

「い、いや、ちょっと顔あげなさいよ。
別にそういう意味で言ったわけじゃなくて、だから、その……。
わ、悪かったわよ……。ええい、とにかく顔をあげなさいこの馬鹿!」

みっともなく土下座に近いポーズをとっている上条を半ば強引に立たせてベンチに座らせる。
残りのおにぎりなどを食べながら普通の友達を装う。
あんなところを誰かに見られたら本当にどんな勘違いをされるか分かったものではない。
また変な噂が出回っても困る。

(ったく、噂は妹達の時に散々経験してるっつーの)

あの時も多くの人たちに好奇と奇異の目で見られたものだ。
ジロジロと見世物のように見られていい気分になるわけがない。
あの時は本当にただの噂としか思っていなかったので、尚更不快だった。


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