過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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304: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/22(水) 01:00:35.67 ID:NWEpM7fj0
それにこの状態が長く続けば、負荷のかかっている美琴の肉体の方が先に限界を迎えてしまう。
磁力と身体能力を最大に発揮し、緊急回避を幾度も行い、空気の爆発を利用した飛翔をし、何とか回避し続ける。
だがそろそろ危ない。回避速度が遅くなってきている。
このままでは原子崩しの直撃を受けることになってしまう。

(ヤ、バ……ッ!)

まだ大丈夫だ。まだ回避できる。
しかしずっとそれが出来るかと聞かれれば答えはNOだ。
美琴にも限界はある。無理な負担をかけている体が持たなくなってしまう。
だが時間を制したのは美琴だった。

美琴の回避が間に合わなくなるより早く、麦野に限界が訪れたのだ。
原子崩しは相変わらず問題なく撃てているが、目に見えてその弾数と規模は減っている。
汗をだらだらと流し、肩で大きく息をつくまでに疲弊してしまっていた。
今なら間に合う。
そう判断した美琴は目の前に迫った特大原子崩しに両手をかざし、苦戦しながらも最終的には見事逸らしきった。

(今がチャンスなのは間違いない。これ以上不必要にアイツを追い詰めると何をしでかすか分からない)

ただでさえたった今自滅まがいのことをやったのだ。
そのうち本当に自爆でも図りかねない。
早急にケリを着けることにした美琴は、磁力であたりに散らかっている鉄材をありったけ操作した。
先ほどからの原子崩しのせいで、もはや工場は穴だらけで天井もほとんど破壊され空が見えていた。
これほどまでに破壊されれば当然瓦礫や金属片も大量に発生する。
細かいものではなく、できるだけ大きいものを選んで自らの支配下に置く。
その数は二〇や三〇ではきかない。巨大な鉄塊が大量に宙に浮かんだ。


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