過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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387: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/06/14(金) 00:34:59.67 ID:D30LGKJg0
垣根はフッ、とこの状況にそぐわない笑みを浮かべた。
そして、答えた。美琴の質問に正直に。ただ真実だけを。

「―――……俺は、学園都市の暗部組織『スクール』を率いる者」

垣根帝督の背中からシルクを擦り合わせたような、小気味のいい音が響く。
シュルッ、という音と共に垣根の背中に展開されるは左右三対、計六枚の翼。
美しさと、まるで異世界から引き摺り出してきたかのような異質さを併せ持つ純白の翼。
六枚のそれは僅かな発光を伴って、夜の闇を切り裂くように優雅に広がり、天使の如きシルエットを暗闇にくっきりと浮かび上がらせた。

『未元物質』。この世に存在しない新物質であり、垣根帝督の有する真の能力。
大能力者の『物質生成』などではない。そんな低俗なものでは断じてない。
これこそが学園都市の序列第二位に君臨する圧倒的な力。
唯一一方通行の代わりになり得るとされ、アレイスターの『プラン』にも組み込まれる途方もない素質。
未元物質を展開した垣根は美琴を突き刺すように見て、続けた。

「オマエを監視するために差し向けられた、超能力者だ」

それを聞いた美琴は、くしゃ、と顔を歪めた。
怒りに。悲しみに。悔しさに。後悔に。虚しさに。

垣根の口元には、笑み。
愉快そうに口の端を吊り上げて、問う。




「―――絶望したかよ?」







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