過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/14(金) 00:38:01.62 ID:D30LGKJg0
「……それが真実なのね」
「そうだ。オマエの知る垣根帝督などハナからどこにもいねえ。
俺は、垣根帝督は俺一人だ」
以下略
389
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/14(金) 00:41:48.15 ID:D30LGKJg0
「材料はあったはずだ。決め手となるような隠し味はなかったとしてもだ。
それなりの料理は出来たはずだ。テメェも、上条も、人を疑わなすぎる」
思えば、他にもあった。
垣根が一日風紀委員をしたあの日のことだ。
以下略
390
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/14(金) 00:43:24.80 ID:D30LGKJg0
そう考えると、あの日の出来事も疑わしく思えた。
一〇月一八日、垣根、美琴、上条、白井の四人でカラオケに行った日だ。
その日四人は偶然遭遇した銀行強盗の犯人を捕らえた。
だがその犯人は小細工を施しており、美琴、上条、白井の三人が捕まえた男は囮で、本命は別にいた。
以下略
391
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/14(金) 00:45:04.47 ID:D30LGKJg0
それは並の能力者には到底耐えられるはずのないものだ。
大能力者であっても、不意にそれを食らって平気でいられるわけがない。
仮に耐えられたとしても、ああも平然としていられるはずがないのだ。
なのに垣根はかすり傷一つ、火傷一つすら負うことはなかった。
だが美琴はそのことに一切疑問を感じることはなかった。
以下略
392
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/14(金) 00:47:12.43 ID:D30LGKJg0
「分かってんのか、テメェのその無用心さがこの状況を招いたってことに。
テメェが気付けていたら、ここまで面倒なことにはならなかったはずだぜ」
「それでもよ。どんなに甘いと言われたっていい。
それでも私は友達を、アンタを疑いたくなんてない」
以下略
393
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/14(金) 00:48:12.44 ID:D30LGKJg0
――『どうした上条。知恵熱か?』――
――『上条さんを赤ん坊と同じにしないで!?』――
以下略
394
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/14(金) 00:50:16.80 ID:D30LGKJg0
「戯れるな」
だが垣根はそんな美琴の言葉を一蹴した。
美琴の希望を一つ一つ砕いていくように、言った。
以下略
395
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/14(金) 00:52:45.77 ID:D30LGKJg0
気付けば、美琴は震える指でスカートのポケットから一枚のコインを取り出していた。
それはゲームセンターでよく見るような、何の変哲もないただのコイン。
ただ美琴がコインを取り出した時、それはただのチップ以上の意味を持つ。
即ち超電磁砲。
以下略
396
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/14(金) 00:54:28.65 ID:D30LGKJg0
「ッ、垣根ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
コインがオレンジ色の閃光となって撃ち出される。
しまった、と思った。爆発する感情に流されて、気付けば撃ってしまっていた。
音速など軽く超え、しかしそれは真っ直ぐに垣根の隣へと向かっていく。
以下略
397
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/14(金) 00:57:15.77 ID:D30LGKJg0
「ゲホッ、ゴホッ……」
激しく咳き込みながら美琴はよろよろと立ち上がる。
考えていたのは超電磁砲を防がれた恐怖ではない。
理解不能の力で吹き飛ばされたことでもない。
以下略
398
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/14(金) 00:59:17.08 ID:D30LGKJg0
「その年でもうボケてんのか。ちょっと前の会話を忘れるとはちっと物忘れが激しすぎねえか?」
美琴は垣根の僅かな動揺を見逃さなかった。
青年の瞳が、迷うように動いたことに気付いていた。
御坂美琴は人間の感情の機微に鈍くはない。
以下略
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