過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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390: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/06/14(金) 00:43:24.80 ID:D30LGKJg0
そう考えると、あの日の出来事も疑わしく思えた。
一〇月一八日、垣根、美琴、上条、白井の四人でカラオケに行った日だ。
その日四人は偶然遭遇した銀行強盗の犯人を捕らえた。

だがその犯人は小細工を施しており、美琴、上条、白井の三人が捕まえた男は囮で、本命は別にいた。
すぐに美琴と白井は気付いたものの、三人が三人共一度それに騙された。
だというのに、垣根は一目でそれが囮と見抜き、美琴たちが囮に気をとられている内に本命を捕らえていたことがあった。

やはり大能力者の一般人というには鋭すぎる。
暗部との戦闘経験もある超能力者よりも、数多の事件を解決している風紀委員の大能力者よりも。
大能力者と言うとたしかに能力は強大だが、婚后光子や本物の海原光貴を見れば分かるように普通の人間なのだ。
明らかに垣根帝督はその範疇から逸脱していた。

そして何より決定的なのが、垣根と初めて会ったあの時の出来事。
あの日、御坂美琴の上条を狙って放たれた雷撃の槍は垣根帝督に直撃してしまった。
そう、『直撃』した。完全な不意打ちの形で、美琴の攻撃は垣根の体を貫いた。

にも関わらず、その後垣根はまるで何でもないことのように立ち上がり、事実ピンピンしていた。
これは、おかしくないだろうか。
いや、絶対にあり得ないことだ。


    ――『あっ!? す、すみません!! 大丈夫ですか……!』――


    ――『落ち着け御坂! とにかく早くこの人を病院に連れて行かないと……』――


    ――『……その必要はねえよ』――

    
    ――『あの……本当に申し訳ありませんでした。大丈夫ですか? お怪我などは…』――


    ――『あぁ、大丈夫だって。心配すんな』――


美琴の放った一撃は無論加減は為されているが、あくまで上条が打ち消すという前提の元の一撃である。
つまりスキルアウトなどを追い払う際のように繊細な加減をしていたわけではない。
最大出力の一〇億ボルトオーバーには程遠いとしても、間違いなくそれなりの出力ではあったはずだ。


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