過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/23(日) 23:48:00.13 ID:33h1gMkd0
通りに面していたカフェやビルの窓ガラスが一斉に砕け散った。まるでハリケーンの中心地帯のような光景だった。
人の姿はもう見えない。全員この場を離れたのだろう。もともとあまり人のいる時間帯ではなかったのも大きい。
だが警備員がやってくる気配は一向になかった。
通報は間違いなく誰かがしたはずだ。ここまで暴れれば当然だ。
上層部かどこかが全力で抑えているのか、とも思ったがそんなことはどうでもいい。
むしろ邪魔が入らないだけ垣根にとっても一方通行にとっても好都合だった。
「テメェみてえな悪党に、ハッピーエンドはあり得ねえ。
テメェは一体どの面下げて『表』の奴らといるんだ? 厚顔無恥にも程がある」
一方通行が二撃目を放つ。一発目と変わらぬ軽い動作で、けれど超電磁砲以上の速度で衝撃波が生まれた。
それに対し垣根のとった行動は突進。衝撃波と垣根の体がぶつかる。
結果は明らかだった。垣根が正面から一方通行の放った莫大な衝撃波を打ち破り、そのまま一方通行へと突っ込んでいく。
だが一方通行は動じず、垣根と同様ベクトルを制御し自身の体を砲弾のように発射し、両者は月天の下衝突した。
それだけで空気が震え、悲鳴をあげる。再度衝撃波が放射線状に生まれる。今度もまた結果は明らかだった。
一方通行と激突した垣根の体が弾き飛ばされ、一軒のコンビニへと突っ込んでいった。
だが一方通行の顔にあったのは不快感。たしかに吹き飛ばしたはずなのに、手応えが外された感触が残っていたからだ。
「テメェは今この場にあるベクトルを制御する能力者だ」
白翼で身を包み、まるで繭のように白い塊の中から翼を広げ垣根帝督が現れる。
無傷。『反射』されることは考慮していたため、身を守る準備はしておいた。
「ならこの場にある全てのベクトルを集めても動かせないほどの質量を生み出しぶつければいけるか、と思ったんだがやっぱ駄目だな。
俺自身の持つベクトルまで操作されるんじゃどうしようもない」
垣根はそれほどに巨大な質量を生み出し、一方通行の衝撃波を打ち破り叩きつけた。
それは失敗に終わったが、垣根の顔に落胆の色はなかった。
何せ相手は最強の存在。そんなことで倒せては逆に興醒めするというものだ。
そしてその最強は垣根の言葉を聞き流し、静かに言った。
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